代表あいさつ
山下 美香(Mika Yamashita)
福岡県北九州市生まれ
元・外科ナース
2人の息子の母
現在はリンパ浮腫療法士としてリンパ浮腫患者の治療を行う一方、セラピストアカデミー講師として【予防医学】を目指し解剖生理学に基づいたセラピーができる質の高いのセラピストを育成しています。
リンパ浮腫患者の治療を行う中、エステサロンや揉みほぐしの施術によって、リンパ浮腫が悪化してしまった患者が続出。
その時医師からセラピストを馬鹿にされ、悔しい思いをすると同時に、セラピストのスキル不足を痛感…
セラピストをもっと認められる職業にしたいという思いで、看護師時代からこれまで培った知識・技術・経験を取り入れ、セラピストに必要なノウハウを伝えるための講座を作り上げました。
他のスクールでは教えてくれない、理論・解剖生理学に基づいた高いスキルを手に入れて欲しいという思いで、皆さんのお手伝いをしています。
想い
私はもともと大学病院で看護師として働く現場人間で、人の前に立って話すことは大の苦手💦
看護師時代は外科病棟でバタバタと走りまわり、日々、がん患者さんの看護に奮闘していました。
そんな現場人間の私が【リンパ浮腫】というものを知ったことをきっかけにリンパの大切さ、奥深さに目覚め、7年の専業主婦を経て、看護師を辞めてまで苦手だった【人前で話す】という、リンパケアセラピスト養成講師になりました。
✅セラピストは医療従事者ではないから何もできない訳ではありません!
✅セラピストにはセラピストにしかできないことが、たくさんあるということを知って欲しいのです!
✅それを、自信とプライドを持ってやることが出来たら、セラピストの仕事はもっとワクワクするはず!
✅私は一人でも多くのセラピストさんに、自信とプライドを持って仕事をしてほしい
✅流行りものに惑わされない、一生もののセラピストになってほしい
✅安心して身体を預けられるセラピストになってほしい
そして
✅そんなセラピストを必要としている人たちの力になって下さい
少し長くなりますが、私の話を聞いてください
リンパとの出会い
結婚出産を機に大学病院を退職した私は、夫が外科医で転勤が多かったこともあり、7年間専業主婦として過ごしました。
私は専業主婦でしたが、医療に関する情報には常にアンテナを張っていました。
そんな時、あるテレビ番組で、乳がんや子宮がんの手術後に腕や足がむくむ『リンパ浮腫』というものを知りました。
これが私とリンパ、そしてリンパ浮腫との出会いでした。
手術によって乳房や子宮を失う。
それだけでも女性にとってはショックな事のはずなのに…
その上まだそんな合併症や、合併症を起こすかもしれないという不安と戦わなければいけない。
同じ女性としてとても悲しい気持ちになったのを覚えています。
背中を押してくれた家族
地元に戻った私は以前勤めていたような大学病院ではなく、小さな病院でパートナースとして復帰しました.
その間もずっと【リンパ浮腫】のことが頭から離れず
「何か出来ることはないのか」
「どうやったらそんな患者さんと関われるのか」
そんなことをいつも考えていました。
- リンパ浮腫をおこして腕や足がむくんでしまうと、着たい服も着られない、履きたい靴も履けない
- 人目を気にして外に出ることも嫌になってしまうかもしれない
そんな人たちのために、何か力になりたいと思ったんです。
そんなある日夫が、リンパ浮腫患者さんの治療ができる【リンパ浮腫療法士】
になるための講座をインターネットで見つけたんです。
でも・・・
その会場は自宅から片道約2時間もかかる場所で、約1ヶ月間、ほぼ毎日朝から晩までの缶詰状態。
そして講座内容はというと、医師も受講するレベルのかなり難易度の高いもの。
その頃、息子たちはまだ小学生。
朝、息子たちを学校に送り出してからでは講義に間に合わない
講義が終わって夜帰宅し、家事などをしていたら勉強についていけない
「無理無理無理無理!
息子たちがもう少し大きくなったらまた考えるよ…」
やっぱり母親って、子供がいると、色んなこと諦めてしまいますよね…
その時夫が言ったんです。
「家のことは何とかなるよ。受けてきたらいいよ!」
(いやいや、家事なんてほとんどやった事ないですよね?)
そしてまだ小学生だった息子たちも
「美香ちゃん、行っていいよ!」←うちはママと呼ばず名前で呼ぶんです…(笑)
(いやいやいやいや、あなた達、事の重大さをわかってますか?)
そうは言っても、母親が約1ヶ月もの間留守にするという重大なことだったので、家族でしっかりと話し合いました。
(この時は既に私の気持ちは固まっていた気がします)
そして最初の大きな一歩を踏み出したんです。
会場近くのウィークリーマンションを借り、家族と離れ離れの生活をしながら受講することを決めました!
平日はウィークリーマンション
週末は自宅に戻りできる限りの家事をこなす
後にも先にも初めての【一人暮らし】
息子たちと離れ離れの生活を始めて最初の3日間は、夜になると寂しくて涙が出ました。
授業の内容も実技も当然難しく、毎日マンションに戻ってから夜遅くまでノートをまとめるという作業が続きました
そして試験前の3日間はほぼ徹夜で試験勉強
家の方はというと、夫や息子たちが本当にしっかりとやってくれ、たくさんのママ友にも助けられ、見事【リンパ浮腫療法士】試験に合格!!
「これでリンパ浮腫患者さんの力になれる!」
とワクワクが止まりませんでした
ワクワクから一転
ある日、私のサロンに、腕や脚に青アザを作ってパンパンに腫らした患者さんがやって来ました。
それも1人2人ではなく何人も。
聞くと、
「エステサロンでリンパマッサージ受けたらこうなりました」
「揉みほぐしやさんで揉まれてこうなりました」
って言うじゃないですか!
いわゆる、セラピストが起こした【リンパマッサージ障害】ですよね!
脚のむくみをなんとか改善したくて訪れたエステサロン。
そこで脚を強く揉まれたことで、むくみが悪化しパンパンになってしまった患者さんが、医師の診察を受けた時のことです。
患者さんを診察した医師から信じられない言葉が返ってきたんです。
「何も知らない素人がリンパマッサージなんかするから!」
「たかだかエステサロンの素人が!」
「余計な事をしてくれて本当に迷惑な話だ!」
その医師の言葉は確かに間違ってはいませんでした。
なので私は、主治医の言葉に何も言い返せなかったのです。
この時ほど、セラピストという職業が認められていないということを思い知らされたことはありません。
私は悔しくて涙が出ました
それと同時に、患者さんに申し訳ない気持ちでいっぱいでした
この患者さんは、長い時間とお金をかけて、治療をしなければいけなくなったのです
人生を変えた恩師の言葉
それから私は、リンパ浮腫というものをもっと多くの人に知ってもらい、正しい知識を持ってもらうために、リンパ浮腫の啓蒙活動を始めたのです
■患者さんや患者家族へのリンパ浮腫教育
■カルチャーセンターでの一般の方対象のリンパ教室
■医療従事者を対象とした講演活動
そして何といっても
人の身体に直接触れるセラピストこそ、もっと正しい知識を持っていないといけない!
そう思っていたにもかかわらず
その時の私には何をどうすればいいのか思いつかず、もやもやとした悔しい気持ちで毎日を過ごしていたんです
私は藁をもつかむ思いで、私をセラピストの道に導いてくれた恩師に相談しました。
返ってきた言葉は
「それはあなたがセラピストさんたちに教えればいいんじゃない?」
「あなたが持っている知識や技術を伝えればいい」
「あなたに出来ることはなに?」
「そうすることで沢山の人が救われるんじゃない?」
私に出来ること?
私だから出来ること?
■看護師としての身体の知識
■看護師としてがん患者さんに関わってきた知識と経験
■リンパ浮腫セラピストとしての知識と経験
■セラピストとして人を癒し健康であるために導いてきた経験
『そうか!それを私なりのメソッドで
たくさんの人に伝え広げることが出来る!』
他のスクールでは教えてもらえないことを伝えることで
- セラピストのレベルをもっと向上させたい
- 流行りものに流されない一生もののセラピストを増やしたい
- セラピストという職業をもっと認めてもらいたい
- 一人でも多くの【リンパマッサージ障害】を減らしたい!
一本の光が見えた気がしました
そして
人前で話すことが苦手な私が、人前に立って話し伝える仕事をしようと決心したんです!
ミッション
私が育成していきたいセラピスト像は
■身体やリンパの正しい知識を学び、正しい判断ができること
■お客様の不調の根本的な原因を考えられること
■お客様の身体の状態を解剖学的に見立てられること
■必要な手技を一人一人オーダーメイドで組み立てられること
そしてセラピストという仕事を
「たかがセラピスト」「たかがリラクゼーション」なんて言わせない
『素人』
とはいわせない!!!
選ばれる仕事、認められる仕事にしたい
流行りモノに惑わされない
一生モノのセラピストになって欲しい!
最後に
働き方が変わってきた今
『手に職を』と考える人が増えてきています
その一方で、かつての私のように
「子供が大きくなったら」「時間ができたら」
「旦那に聞いてから」「お金がたまってから」
というような理由で、諦めたり先延ばしにしてしまっている人がたくさんいるのが現状です。
私はその人たちに言いたい。
「自分の人生、旦那さんの言う通りでいいんですか?」
「時間は皆平等、24時間しかありません」
「子供はいずれ親元を離れます
その時に『あの時やっておけば…』と後悔しますか?」
何かを始めるのにはそれなりの覚悟が必要です
その覚悟を決めるのも決めないのも自分なんです
覚悟を決めたら『エイッ!』と踏み出すだけです
そうすると意外にも歯車は前に回り始めるんです
かつての私がそうだったように
そして1年後、3年後、5年後・・・
なりたい自分になってもらうために私がいます
長くなりましたが、
最後まで読んでいただきありがとうございました。